【相続のこと】相続について今やっておくといいこととは?

「相続」と聞いたとき、あなたは何を思い浮かべるでしょうか。
「相続」というのは、亡くなった方の財産や債務を引き継ぐことをいいます。

それなら、家族が亡くなる前にやっておくことなんて特にないのでは・・と思いますか?

実は相続が起こる前にやっておけることはあります!
むしろ相続が起こる前にやっておくことのほうが重要だといっても過言ではありません。

やっておくといいことはいくつかありますが、その中でも一番最初にやっておくべきことは、財産の棚卸です。

亡くなった方の財産や債務を引き継ぐということは、亡くなった方がどんな財産を持っていて、どんな債務を負っているのかを知らないことには引き継ぐことはできませんよね。

親の相続について考える場合、子供が親の財産についてすべて知っているということはあまりないのではないかと思います。
親が元気なうちは、親は自分で自分の財産を管理していますので、それをすべて子供に伝えているということは、まれなことのような気がします。

また夫婦間であっても、お互いの財産をすべて知っているかというとそういう場合ばかりではないと思います。
夫婦が共働きでお財布が別々といったご夫婦も増えていますので、相手がどんな財産を持っているか全部は知らないってこともあるのではないでしょうか。

亡くなった方の持っていた財産について、何も知らされていなかった場合には、ご家族は亡くなった方の財産をいちから調べていくことになりますが、これが意外と大変なのです。
もちろん見つけるヒントはいろいろとあります。
家に届いている郵便物、通帳から引き落としされている内容などからその金融機関や会社に問い合わせをしてみる、など

ただ、結構時間がかかりますよね。
もしも亡くなった方から財産の一部についてでも事前に聞いておけたら・・・
遺されたご家族にとってはものすごく助けになります。

「相続」のことは家族の中でなかなか話しにくいという方も多くいらっしゃいます。
おそらく「人の死」よって発生するものだからだと思います。
なかなか気軽には話せないという方のお気持ちもよくわかります。
これまでのご家族関係にもよるので、こんな風にしたらお話がうまくできるというものはないのですが・・・

親と近くに住んでいる方は、改めてそんな話を切り出すタイミングがない
遠方に住んでいる場合には、たまに帰省したときにそんな話をしにくい

どちらにしても1度話すだけですべてを聞いておくことは難しいですよね。
近くに住んでいる方は、話す機会をたびたび作って、その会話の中から少しずつ聞いていく
遠方に住んでいる方は、会わないときに電話などで近況を聞きながら、こちらもまたすこしずつ話を聞いていく
こんなことが必要かもしれません。
だから相続のことを考えるのって時間が必要なんですよね。

事前に考えておく時間がどれだけ残っているのかは誰にもわかりませんが、その時間が突然ゼロになることもあります。
もし少しでも「相続」について気になることが出てきたときには、今できることを少しだけでも進めてみることをおすすめします。