おひとりさまとは・・・

「おひとりさま」という言葉を聞いたことがありますか?

よく聞く言葉ですが、具体的にどんな人のことを「おひとりさま」というのかなとふと疑問に思ったので、調べてみました。

ネットで検索してみるといろんな意味が出てきました。

✔飲食店に1人で行く人のこと

✔独身の人のこと

✔天涯孤独で身寄りのない人のこと

✔配偶者が亡くなって一人で暮らしている人のこと

✔ひとり暮らしの人のこと

他にもあるかもしれませんが、ちょっと調べただけでもこれだけ出てきました。

この「おひとりさま」という言葉は、この言葉を使う側が使い勝手のいいように使っている場合もあるように思います。

ですので、はっきりした定義というか意味というのはあるようなないような感じなのかもしれませんね。

相続においては、「一人暮らしの人のこと」や「相続人がいない人のこと」を指す言葉として使われていることが多いように思います

「おひとりさま」という言葉を「一人暮らしの人のこと」や「相続人がいない人のこと」を指す言葉として使っているとすると、「おひとりさま」は相続をどのように考えればいいでしょうか。

☆一人暮らしの人の場合

一人暮らしであっても子供が離れたところに住んでいるという場合は、亡くなった後の手続きなどについてはその子供がやってくれるという場合が多いでしょう。

ただ、離れて暮らしている場合は、親の財産などについては子供は知らないことが多いと思いますので、親の側は自分の財産を棚卸して、子供にある程度伝えておく、もしくはわかるように何かしらの形で残しておくといったことが必要になると思います。

親の側が準備をしてくれるといいのですが、なかなかそういう場合ばかりではありません。

子供の側からすると、相続について自分から親に話すことはしにくいという気持ちもあると思います。

急にその話をするというのは難しいですので、機会を見つけて少しずつといった感じがいいのではないかと思います。

☆相続人がいない場合

例えば一人っ子の方が独身で子供がいないような場合、親が亡くなったあと、その方は相続人がいないという状態になります。

その場合にはその方が亡くなったあとの様々な手続きをしてくれる人がいないので、その手続きなどをどうするかを考える必要がでてきます。

また、相続人がいないということになりますので、自分の財産をどうするかを考えておかなければなりません。

例えば亡くなった後の様々な手続きについては、「死後事務委任契約」という契約を結んで、どなたかにお願いするという方法もあります。

また財産については「遺言書」を作成しておくことで解決できる場合も多いです。

相続が起こったときには、亡くなった後の手続きや相続については子供や兄弟姉妹が行うことが多いため、一人暮らしであっても相続人がいる場合には亡くなったあとのことについては、何とかなる場合が多いと思います。

ただ、一人暮らしで相続人がいない場合には、亡くなった後のことについてもご自身で考えておかなければならないことになります。

元気なうちは自分が亡くなったあとのことについて考えておくということはあまりないかもしれません。

本当はどの人も自分の相続については何かしらの準備が必要だと私は思っていますが、特に相続人がいない方は事前に準備をしておくことが必要だと思います。